誰もいない昼時、フワッと背中が茶色い鳥が飛んで来た。大きさから、一瞬トビと思ってみていた。何度か岸辺の木にとまったり、池の上空を旋回したときに鶚の幼鳥だと気が付いた。このミサゴの幼鳥は北の方へと飛んでいった。
今年生まれなら、親離れして新天地を目指していたのか、プチ遠征なのか。
今年生まれなら、この近辺でミサゴが繁殖しているという話はないので、ここまで飛んでくるとはかなりの飛翔力だ。
Enjoy birding
アオサギが三羽も訪れていた、昨日7/19の池端の小道。
さらにキュートな目をしたアオダイショウまで訪れていた。
実際は、体長1.5メートルぐらいあって、非常に動きが素早く精悍なアオダイショウだったけど……
胸の羽毛が少し薄い、いつもいるハシブトガラスが何か捕まえていたので撮影してみた。
捕まえていたのは、セミの幼虫だった。
それで何となく予想がついた。夕方になるとアオサギが飛来するこの小道は、セミの幼鳥が羽化するために地中から現れて移動するため、それを狙ってアオサギが来るのだろう。
ハシブトガラスが、捕まえたセミの幼虫を食べないで運んでいるとみると、巣立ちした幼鳥に食べさせるのだろう。
この小道は夏の夕方が賑わう小道のようだ。
夕暮時になると、空にはツバメが飛び交い、先ほどまでハシボソガラスの親が餌を採り、その巣立ち雛が餌をねだっていた池沿いの道に数羽のアオサギが飛来し、歩きながら草むらで餌を採っている。
その場所である時間にだけ見られる景色だ。その場所の知られざる一面の姿を見ることができた。そう考えると何故だか楽しくなる。
プゥーンと小さな虫が体の周りにまとわりついてくるので、なんだろうと思ったら、メタリックブルーが綺麗なオオセイボウだった。
この綺麗なメタリックブルーを撮影しようとしたのだが、気温が高いためか、カメラを向けようとするとすぐに飛んでしまう。その癖、人の体の周りを飛び、体にとまって来る。
ミネラルを吸収しているのだろうな。虫や蝶が体に寄って来る理由をストレートに表現すると身も蓋もない。