寒い中、日の出前に家を出てしまうのだが、それで見られる事というのが、とても興味深くて、見ていて飽きない。
昨日飛び去ったと思ったアオサギが、朝から30羽ほどいたり、あれほどジャイアニズムを発揮していたノスリだけど、たかる相手がいなくなったのか、下手を打ったのか、カラスに追われるようになっていたり、ハクチョウが着水するとボシャンと音がしたり、人の注意が外れた水路を音もなく猛禽が飛んでいって木にとまり、カメラマンたちが狙っているカモたちを狙っていたり……
明日も明後日もあるからと早めに帰路についた道すがら、フィッポの声に目をやると、ゴミまるけの川岸でベニマシコがセイタカアワダチソウの実を嘴一杯にほおばっていた。
やっぱり寒いこの時期は、たくさん食べるのが一番だなと思いながら、再び帰路についた。