季節外れなアメリカン

ツツドリのポポッポポッという鼓のような鳴き声やキビタキのヒッヒッヒッとい寂しげな鳴き声が聞こえるようになって、春の渡りもだいぶ進んだなあと思っていたら、視線の隅に一匹のオスのコガモの姿。いつも見ない遠くの場所で泳いでいる。

おお、コガモだと双眼鏡で眺めはじめたら、数が増え、その中に何か違和感を覚えた。

あれっと思いながら、双眼鏡を覗いて違和感を覚えたものを探してみたら、胸にコガモにないはずの白い縦線。

いや、エッ? アメリカコガモ? この時期に? それともまだいた? と思いつつ、慌ててカメラを取り出した。

いわゆるサプライズなのだろうか。明日もいるかな。

フギィと鳴く鳥や、ピピピィと鳴く鳥

この時期の鳥の観察は面白いと思う。

フギィという鳴き声にきがついて、おお今日はここにいたのかと一人微笑んでいたり、ピピピピピピィとちょっと聞いただけでは誰か笛を吹いて犬と遊んでいるのかと思える音が、実は渡りの途中で休憩している鳥の声だったりで、今年もこの時期に来るのかと思ったり、意外な場所で鳥に気が付くので面白い。

蚊柱

前日とうって変わって4/23は肌寒い日となった。ウグイスの声が心地よい寒さという感じだろうか。

春の鳥の鳴き声も聞こえず、ボーと時間を過ごし、日没頃の薄暗くなった空に無数の蚊(おそらくユスリカ)が舞って蚊柱を作っているのを見つけて、こういう少し風のある日でも羽化しているのかと眺めていた。

ふと見れば、放置されたオニグモの円網に無数の蚊が捕まり、この蚊を狙うであろうコウモリは寒さのためか姿を見ることはなかった。

コアジサシ飛来

昨日と同じく寒暖の差が激しかった4/22、コアジサシが飛来した。

興味深かったのは、飛来したコアジサシはフロート(商品名フロトンと初めて知った)にとまっていて、メスがオスから求愛給餌で魚をもらうためにとまっていると思っていたのだが、フロートにとまっている恐らくメスは、オスらしきコアジサシが近くを飛んでくると鳴いている。すでにペアができていてフロートにとまっていると思ったのだが、実はまだペアができていないようだ。

池の上のフロートを見ると、その内の三つにコアジサシがとまっている。

こちらはのんきにコアジサシを眺めていたが、池のコアジサシは、自分の子孫を残すために必死に戦っていたようだ。

他には、サンショウクイのピリリピリリと鳴く声が聞こえたが姿は見えず。

エナガは子がでたそうだが、団子にはならなかったそうだ。暑かったからだろう。

センダイムシクイは昨日と異なりよく鳴いていたが、キビタキやオオルリの声は聞こえなかった。

カスタネットを早打ちしたようないい音がするコゲラのドラミングらしきが聞けたのでので満足。

音が良いのは、枯れ木に裂け目が入っているからなのか。

どうやってこんな音がする木を捜して来るのだろう。餌を採っているときにいい音がした木を覚えているのかな。

 

気温差が激しい一日

本日4/21の朝のフィールドで、吐く息が白いことに気がつき、今日はそれほど気温が上がらないと思っていたが、どんどん気温が上がり、昼過ぎたら真夏日だったような気がする。

考えてみると、蝶が活発に活動していて目についたから、かなり気温が上昇していたのだろう。

ただ、渡り鳥の鳴き声はほとんど聞こえなかったな。先週は聞こえたセンダイムシクイの声も聞こえなかったし。

あ、そうそうツミの声を二度ほど聞いたが、あれは「鳥いないよー」「お腹減ったー」という魂の叫び……とここまで書いて冷静になると、シジュウカラやらヒヨドリやらは大量にいたので、何かの理由で鳴いていたのだろう。

目的の鳥は観察できたので、今日も良いデータが取れた。

赤い子

いつの間にかフジが咲いていたり、ツツジが咲いて、季節が進んでいる。

春の渡り鳥を捜しにフィールドに人が集まりだした。チヨチヨビーとセンダイムシクイの鳴き声が良く聞こえる。

先ごろ出会ったこの鳥は面白かった。青い鳥やら黄色い鳥を捜して人が集まっている近くの笹薮で、午前十時頃いきなりピロロローと鳴きだした。

思わぬ場所から聞こえてくるので、テープでも流されているかと思ってしまった。

鳴き声を聞いてから姿を見るまで三時間くらい待っただろうか。一眼でなんとか証拠写真を撮影できた。

 

2018/4/14Erithacus akahige

 

突風のなか

昨日4/10の事で大丈夫か気になったので、突風にあおられながら出かけて来た。

観察対象はなんとか大丈夫なようで、交尾もしていた。

この突風でクヌギやコナラの雄花が散り、あちこちに溜まって塊を作っていた。おもしろいなあ。

ムクドリの群れを追いかける白い影

フィールドに着いて、どれどれ広場の様子はと、いつものメンバーであるムクドリやカラス、その他の鳥たちを観察しようとしたら、東から白い影が地上すれすれを突っ切っていた。逃げ惑うムクドリの群れ。

猛禽の狩りだ。何が狩りをしたんだと思いながら、慌てて双眼鏡を覗いた。西の空に舞い上がっていく猛禽は、翼端が尖っていた。

慌ててカメラを取り出して撮影する。

やっぱりハヤブサだ。逆光で、もうかなり遠かったが識別できる程度には写っていた。

これからするにハヤブサが広場で群れて地上採餌していたムクドリを狩ろうとしていたようだ。

良い瞬間に出会った。