オオトラもいたとか

フィールドに入った瞬間、通路の周辺で動くものを見つけた。

何かなと目を凝らすと、そこにはトラツグミがいた。これがいわれていた鳥かと、カメラを取り出し、じっとして写していると、警戒心が薄いようで、どんどんこちらに近づいてきた。落ち葉をひっくり返して、ミミズか蛾の幼虫かの細長い物を食べていた。

羽根が乱れているのがちょっと心配だが、春まで頑張ってほしい。

話によるとオオトラもいたんだとか。こちらは人だけど……

このトラツグミは、あまりに楽しそうな宴会に採餌を忘れてたのかもね。だから宴の後に、普段は見ない私の時間に出て来たのだったりして……

 

 

検証できてしまうのは……

 

森の中から上空を見上げると鳥の影が見えた。翼の先が尖っていたので、ハヤブサとあたりをつけて、教えてしまった。

その場は久しぶりにハヤブサを見たなと興奮していたのだが、帰宅後に録画していた動画を確認すると、どう見てもチョウゲンボウだ。動画にはホバリングも写っている。

今の機材は性能が高いから、証拠写真程度なら、簡単に撮れて検証できてしまう。

しかし、フィールドではハヤブサが見られたということになっている気がするが、どうしよう?

 

そこかしこにひっそりと咲いている

撮影してから戻ってくると、自転車が倒れて、荷物が散らばっていたんだ。

ありゃまと思いながら、土手に自転車を引き上げた。

すると、そばにいた人が土手に降りて散らばっていた荷物を拾ってくれたんだ。こちらが自転車のスタンドを立てて自転車を留めるのに手間取っている間に全部。ありがとうございますと感謝を伝えることはできたと思う。

自分自身も経験があるが、実際はとっさに体が動かない。こういう人が、置かれた場所で咲いている素敵な人なんだなとさわやかな気持ちになったんだ。

その帰り道、今度は道路でゴミを拾って歩いている人を見かけた。ここにもきれいな花が咲いているんだ。そんなことを思い、心の中で感謝しながらその場を通り過ぎたんだ。

そして、この文を書いている今、そういえば他にもお菓子もらっていたり、写真もらったりしたっけと思い出した。

ふと気がつくと、そこかしこに小さいけれどきれいな花が確かに咲いている。

鴨の深みにハマってきた

某カモのイベント、12月に見つけてどうしようかなと少しだけ考えて申し込んでみた。

朝の観察を済ませてからイベント会場に向かって……

どっぷり深みにハマってきた。

おもしろかったなぁ。レジュメもあるから、さらにわかり易い。性別、成鳥と幼鳥の識別の最初のとっかかりとなるポイントを説明しているからなのかな。今回聞いたところから、徐々に深く知っていけばいいんだろうと思えてくる。

雄化個体は、雄化個体の特徴を知ることで、雌雄の特徴をより深く知ることができるのだろう。

交雑種は、交雑種に現われている各親の特徴を知ることで、各親の種のより普遍的な特徴を知ることができるんじゃないのだろうか。

参加して良かったです。

 

 

 

見ていて飽きない

寒い中、日の出前に家を出てしまうのだが、それで見られる事というのが、とても興味深くて、見ていて飽きない。

昨日飛び去ったと思ったアオサギが、朝から30羽ほどいたり、あれほどジャイアニズムを発揮していたノスリだけど、たかる相手がいなくなったのか、下手を打ったのか、カラスに追われるようになっていたり、ハクチョウが着水するとボシャンと音がしたり、人の注意が外れた水路を音もなく猛禽が飛んでいって木にとまり、カメラマンたちが狙っているカモたちを狙っていたり……

明日も明後日もあるからと早めに帰路についた道すがら、フィッポの声に目をやると、ゴミまるけの川岸でベニマシコがセイタカアワダチソウの実を嘴一杯にほおばっていた。

やっぱり寒いこの時期は、たくさん食べるのが一番だなと思いながら、再び帰路についた。

アオサギの群れは飛んでった

アオサギたちは、夕方になると一斉に飛び出し、何度か上空を旋回して飛んでいってしまった。

渡り途中の群れが一時滞在していたようだ。

3、4羽残っていたが、彼らは後で取り残されたことに気が付いて、

やべっ!と追いかけていくのか、

まっ、いいかと居残るのか、

少し楽しみだ。個体識別できないけど…

アオサギ増えた

ふぅ、やっと終わったと、フィールドに出かけてきた。

知人が一票入れてくれたということで、ああ、こういうことが嬉しいということなんだなと感情を味わっていた。

フィールドではアオサギが26羽まで数を増やしていた。渡りの途中なのか、繁殖期だからなのか。

まあ、他のゴイサギにちょっかいだしているので繁殖期だからで通用しそうだ。

忙しいとき

部屋掃除したくなるのはなぜだろう。色々と用事が重なるのはなぜだろう。

と、まあ忙しいんだけど、フィールドへ少し出かけてきた。

いつもの観察はできなかったけど、興味深いねぇ。アオサギが増えていた。

行かないとわからないな。

 

ポカーンと見ていた。

おもしろいよね。

見たいって思っているうちに偶然姿を見つけて、いるんだと思って注意するようになったら鳴き声を聞くようになって、夢中でフィールドを歩き回っていたら目覚めたときのあの独特の鳴き声がわかるようになって、どこがねぐらかわかるようになったら活動を始めるその姿を見ることができるようになって、今ではよく出会えるようになっていた。

いつの間にか、オスとメスの鳴き声の違いや、その鳴き声をどんなときにするとか、そんなことも知るようになっている。

あまり見ている人がいないということなのだけれども、見ることが難しい鳥ではないと思う。

本日は上空を飛んでいき、やはり独特で美しいその姿を、私はポカーンと口を開けて見ていた。

このノスリのように。

福来る

しばらくの間、時間をつぶしてから観察窓を覗くと、白い影が低い位置を南へと飛んでいくのが見えた。日も落ちて暗いのだけど確かにとまった。双眼鏡で覗くと白い影が目に入った。

寒いので「うーーっ、寒い」と体を膨らませているのだろうか。目を見て半開きの所を見ると、まだ寝たりないようだ。